スイフトスポーツ(ZC33S)とアルトワークス(DBA-HA36S)を徹底比較!!
スズキが誇るコンパクトスポーツと軽スポーツのガチンコ対決!!
世界に誇る国産コンパクトカーの最速のスイフトスポーツと軽自動車最速のアルトワークスの魅力に迫ります。
スペック、価格はもちろん、排気量だけでは測れない操る楽しさにもスポットを当てて比較検証してみたいと思います。
カテゴリーは違いますが2車種ともに「THE SUZUKI」、スズキらしい良いクルマに仕上がっています。
スペックやタイムなど数値だけを切り取れば、スイフトスポーツが勝つのは当たり前。
もしかしたら、楽しさやバリュー感など総合力ではいい勝負になるかも知れないと思い、敢えて軽自動車のアルトワークスをぶつけて比較してみました。
早速ですがスイスポVSアルトワークス比較検証をしてみたいと思います。
スイフトスポーツVSアルトワークス スペック一覧
まずはコンパクトカー代表のスイフトスポーツ(ZC33S)のスペックから見てみましょう。
スイフトスポーツ(ZC33S) エンジン:1.4L 直列4気筒 直噴DOHCターボ
最高出力:103kW (140PS) /5,500rpm
最大トルク:230Nm (23.4kgm)/2,500-3,500rpm
車輌重量:970kg(MT車)
トランスミッション:6速MT、6速AT(パドルシフト付き)
採用ダンパー:モンロー
0-100km/hタイム:6.90秒
次に軽自動車代表のアルトワークスのスペックを見てみましょう。
アルトワークス(DBA-HA36S)
エンジン:0.66L直列3気筒インタークーラーターボ
最高出力:47kW (64PS) /6,000rpm
最大トルク:100Nm (10.2kgm)/3,000rpm
車両重量:670kg
トランスミッション:5速MT、5AGS(パドルシフト付)
採用ダンパー:KYB
0-100km/hタイム:11.29秒
数値だけを見ると普通車と軽自動車、スイスポとアルトワークスの差は、当然大きいものになっています。
スイフトスポーツVSアルトワークス エンジンなど主要性能比較
スイフトスポーツとアルトワークスのスペックや数値だけでは見えない隠れた部分も含め、主要性能を詳しく比較して見たいと思います。
スイスポVSアルトワークス エンジン比較
スイスポのトルクの太さはコンパクトクラスでは敵なし。ターボの恩恵で1.4Lという排気量ながら2LスポーツNAエンジン並みのパワーを持っています。
最高出力も140psととにかくパワフル。
ターボ車なので扱いにくいかというと全くそんな事はありません。
どちらかと言うと最近流行のダウンサイジングターボといった趣が強くリニアで自然なエンジンフィールなんですね。
高回転域が6,000前後までしか使えないところもダウンサイジングターボと同じ特性。
贅沢かも知れませんが「あと1,000回転引っ張れたらもっと楽しいクルマになったのにな」と少し残念ではあります。
一方のアルトワークスは軽自動車なので最高出力は自主規制枠いっぱいの64ps。
エンジンは敢えてデチューンされており、最高出力・トルク共に数値以上のポテンシャルを持っているのはまず間違いありません。
昔、アルトワークスやスターレットGTに乗った事ある方は、久しぶりに初恋の人に再開した感覚を味わえるのではないでしょうか。
スズキらしい高回転まで良くまわる、3気筒ならではのフィーリング、かなりマイルドにはなりましたが、急激にブーストがかかるじゃじゃ馬感は健在です。
スイスポVSアルトワークス シャシー比較
海外ブランドクスコ製のダンパーを採用、硬すぎない絶妙なセッティングにより、乗り心地と運動性能の両立を図っています。
スポーツタイプのクルマの純正としてはレベルの高い足回りになっています。
街乗りでも、ワインディングでも、そのままの足まわりでも不満がない仕上がりはさすがです。
一方のアルトワークスはKYB製の専用ショックアブソーバーを装着。
スパルタンで潔い乗り味、ワークスと名乗るだけありますね。
スイスポと比べてもかなり硬い足回りですが、決して不快というわけではありません。
減衰力の高いダンパーが路面の凹凸を上手くいなし、不要な飛び跳ねを抑えてくれます。
また、スイフトスポーツもアルトワークスも、シャシー剛性アップのためにスズキの創意工夫が随所に投入されています。
スイフトスポーツの車重970kg、アルトワークスは670kgと共にクラス最軽量。
車重の軽さと剛性アップは、スズキ自慢のプラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」にあります。
スイフトスポーツとアルトワークスは、新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用。スズキ自慢の軽量化と高剛性の両立はこの技術により成り立っています。
「走る、曲がる、止まる」を高めた軽量高剛性の新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」
軽量素材をふんだんに取り入れ、ストラットタワーバーなどの剛性アップパーツの追加、スポット溶接増し打ちなど、軽量・剛性アップのたまのあらゆる手が尽くされています。
スイフトスポーツもアルトワークスも超軽量、高剛性、パワフルなターボエンジン、スズキらしさ全開!!
乗って楽しくない訳ありません。
スイスポVSアルトワークス トランスミッション比較
スイフトスポーツのトランスミッションは6速マニュアル、6速オートマチックから選べます。
6速AT車は、スイスポのトルクフルなエンジンと相性が抜群で非常に評判が良いようです。
なめらかなシフトフィールと高速域での上質な乗り味スモールGTと呼ばれるほど。更にパドルシフトによるマニュアル走行も楽しめます。
6速ATの実力を知っている今は納得です。
一方のアルトワークスは5速マニュアル、5AGSから選択が可能です。
ショートストロークでカチッカチッと決まる気持ち良さ!!
スイスポよりも上、国産MT車の中でも最高クラスの出来と言って良いでしょう。
AGSは「5速MT」をベースとし、あくまでも構造はマニュアルトランスミッションです。
この5速MTに電動油圧式アクチュエーターを追加して、油圧ピストンでシフトチェンジ・クラッチ操作を自動で行います。
電動油圧式アクチュエーターはコンピューターで制御されるため、クラッチ操作やシフトチェンジは一体型コントローラーによりプログラミングされた、適切なタイミングで操作が行われます。
クラッチ制御・シフト制御が最適化されたタイミングで行われるということは、エンジンの無駄な空ぶかしやガソリン消費がなくなり、燃費向上も期待できます。
さらに、スズキのAGSは、通常のAMT搭載車では採用していないPレンジやクリープ機能を採用しているため、AT車と同程度の優れた操作性を実現しています。
構造的にはATに分類されるため、AT限定免許でも運転可能です。
しかも、マニュアルモードも選べるので、MT車のようなダイレクトでキビキビとした走りを楽しむこともできます。
燃費向上などの魅力もありますが、AGS一番のメリットは何といっても「MT車のキビキビとした走り」と「AT車のイージー操作」を併せ持ったユニークな特徴にあります。
引用:https://www.goo-net.com/magazine/11796.html
これだけを見ると良いところばっかりだと思われそうですね。
しかし、このAGSあまり評判が良いとは言えません。通常のAT同様の運転をすると、ギアが切り替わる時、ガクッと前のめりになるようなショックを強く感じます。
ギアチェンジのタイミングでMT車同様にアクセルを一時抜くとショックは軽減されるのですが、少々慣れが必要で正直面倒です。
アルトワークスのAGSの完成度を見ると、MT一択と言って良いのではないでしょうか?
スイフトスポーツVSアルトワークス 大きさ・サイズ比較
コンパクトカーのスイフトスポーツと軽自動車のアルトワークス、どれくらいサイズに差があるのでしょうか?
車体、室内、タイヤサイズを比較してみましょう。
スイフトスポーツの車体・室内サイズ
車体:全長3,890mm、全幅1,735mm、全高1,500mm
室内:室内長1,910mm、室内幅1,425mm、室内高1,225mm
アルトワークスの車体・室内サイズ
車体:全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,500mm
室内:室内長2,040mm、室内幅1,255mm、室内高1,215mm
当たり前ですが、スイフトスポーツの方が二まわり程大きなサイズ感です。
アルトワークスは、ミニバンタイプの軽自動車と比べても一回り小さなサイズと言えます。
しかし、良い意味で人車一体感を味わう事が出来そうです。
スイフトスポーツのタイヤサイズは17インチ。国産コンパクトカークラスの純正では最大です。
スイフトスポーツのタイヤサイズは195/45R17
アルトワークスのタイヤサイズは15インチ。通常のアルトと同サイズです。
アルトワークスのタイヤサイズは165/55R15
昔のアルトワークスは13インチを履いていました。
通常の軽自動車は12インチの時代です。
軽自動車のタイヤサイズも大きくなったものです。
15インチあれば十分過ぎるサイズでしょう。
スイフトスポーツVSアルトワークス 燃費比較
軽自動車のアルトワークスの方がスイフトスポーツとより燃費は良さそうですが実際はどうなのでしょうか?
スイフトスポーツのカタログ燃費は16.4km/L(MT車、JC08モード)。
ネット上の口コミによる情報を総合すると実燃費は平均13~14km/Lと考えられます。
アルトワークスのカタログ燃費は23.0km/L(MT車、JC08モード)。
同様に実燃費だと18~19km/Lといったところ。
予想通り燃費はアルトワークスの圧勝です。
また、スイスポはハイオク、ワークスはレギュラー仕様なのでガソリン代もお財布に優しいのは嬉しいポイントです。
スイフトスポーツVSアルトワークス 乗り心地比較
「スイフトスポーツの乗り心地は良いのか?」そう問われるとあまり良くはないと答えます。
「スポーツコンパクトとして乗り心地はどうなのか?」そう問われたら良いと答えます。
同クラスのライバルのヴィッツGRやマーチ・ニスモS、ノート・ニスモSと比較すると硬さだけではなく、しなやかさを合わせ持っており、街乗りでもワインディングでも不満のない乗り心地を提供してくれます。
セミバケットシートもホールド、クッション性が高く純正シートとしては完成度が高く、心地よい乗り心地に寄与しています。
一方のアルトワークスは、一言で言うと硬くてスパルタンな乗り心地。
アルトワークスの購入を考えている方はむしろこんな乗り心地こそ快いと思われるのではないでしょうか?
同乗者の方は間違いなく乗り心地が悪いと答えるでしょう。
その辺りは割り切る必要が有るかもしれませんね。
今回アルトワークスは専用開発されたレカロシートが採用されています。
高いホールド性と、長時間ドライブでも疲れにくい設計は嬉しいポイントです。
ただこのレカロシート気になるところが3点あります。
体格が良い方は横幅が狭く窮屈に感じること、サポート部分の出っ張りが邪魔になり乗降りがしにくいこと、着座位置が高く折角のスポーティー感がスポイルされることです。
購入の際は必ず試乗するか、着座位置の確認を念入りに行う事をオススメします。
スイフトスポーツVSアルトワークス 安全装備比較
スイフトスポーツは”セーフティパッケージ”という安全装備がてんこ盛りのオプションが用意されています。
さらに別途、全方位モニターもオプションで追加する事も可能です。 衝突安全性能評価において、「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」搭載車が最高ランクの評価となる「ファイブスター賞」を受賞。 更に、予防安全性能評価においても、「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」および「全方位モニター」搭載車が、2017年度最高ランクの評価となる「ASV++」を獲得。
一方のアルトワークスは、5AGSを選択した場合のみ下記の安全装備が標準装備となります。
残念ですが、5速MT車の場合は上記安全装備を選択することができません。
オプション設定もされていないのが現状です。
5速MT車だと安全装備を装着したくても出来ないアルトワークスに比較し、有料オプションではありますが、選択に柔軟性のあるスイフトスポーツに軍配が上がりそうです。
スイフトスポーツVSアルトワークス インテリア比較
カテゴリーは違いますが、クルマのキャラクター的には似ているスイスポとワークス。
インテリアの味付けも似ているのでしょうか?興味が湧きます。
まずはスイフトスポーツから見てみましょう。
黒一色ではなく赤を配した内装が気分を盛り上げてくれます。
一見派手に見えますが、実際に見てみると落ち着いた色調の赤のため派手さは感じられません。
シルバーとレッドのスピードメーターとタコメーター、260kmまで刻まれたスピードメーターがスイスポの個性を強く主張しています。
スピードメーターとタコメーターの間に配されたマルチインフォメーションディスプレイはコックピット感の演出に一役買っています。
スイスポのシンプルとは言えない個性的な内装は好みが分かれるかも知れませんね。
続いて、アルトワークスの内装も見てみましょう。
ブラック基調のシンプルな内装ですね。シンプルと言うより味気ない!?
5速MT車は、エアコンコントローラーの横が(AGS車の場合シフトが収まる場所)小物入れになります。
ぽっかり空洞・・・気になります。
シフトノブやブーツ、メタル製のフットペダルなど重要なパーツは、軽自動車にありがちなチープ感は全くありません。
ホワイトのタコメーターとスピードメーターが黒基調のインテリアのアクセントとして効いています。
インテリアに関しては、アルトワークスも軽自動車の枠内では良く頑張っているとは思いますが、普通車と軽の車格の差は感じるのが正直な感想です。
スイフトスポーツVSアルトワークス 価格比較
スイフトスポーツはコンパクトスポーツの中でも価格が安いと評判のクルマです。
実際にどのくらいの価格なのでしょう?
6速MT車1,870,000円(消費税込み)!!
セーフティパッケージ装着車で1,958,000円(消費税込み)です。
アルトワークスの価格は下記の通り。
5速MT車1,537,800円(消費税込み)となっています。
安全装備なしのMT車、2WD同士で比較すると、アルトワークスより約32万円スイフトスポーツが高いということが分かりました。
更に、アルトワークスは軽自動車なので自動車税がスイスポより安いというメリットがあります。
色々と考慮した上での私の正直な感想は「アルトワークス軽なのに高いなぁ、スイスポは評判通り安いなぁ」というところです。
皆さんはどう思われましたか?
※アルトワークスには4WD車の設定もありますが、雪の多い地域を走る方以外はおすすめしません。
重量が50kg重くなり走りの楽しさをスポイルすること、燃費も1km/L劣るなどデメリットの方が大きいからです。
また、価格も約11万割円高となります。
スイスポVSアルトワークス 税金比較
ご参考までにスイスポとアルトワークスの税金の違いも付記しておきます。
スイフトスポーツは、
自動車税:34,500円/年(総排気量1リットル~1.5リットル以下)
自動車重量税:8,200円/年(車重0.5~1t以下)
アルトワークスは、
軽自動車税:10,800円年
自動車重量税:8,200円/年(車重0.5~1t以下)
アルトワークスはスイスポより、年間の自動車税、重量税が23,700円安くあがります。
※平成29年度税制改正によりアルトワークスはエコカー減税の対象からはずれました。
スイフトスポーツVSアルトワークス チャート&まとめ
最後に、スイフトスポーツとアルトワークスを10項目×10点、100点満点で採点してみたいと思います。
78/100点 | 71/100点 | |
比較カテゴリー | スイフトスポーツ | アルトワークス |
価格・維持費 | 10 | 9 |
大きさ・サイズ | 7 | 5 |
スペック | 9 | 8 |
燃費 | 7 | 10 |
足回り | 7 | 7 |
インテリア | 8 | 5 |
エクステリア | 6 | 5 |
安全性 | 8 | 6 |
乗り心地 | 7 | 6 |
楽しさ | 9 | 10 |
私の独断と偏見で、スイフトスポーツ78点、アルトワークス71点とさせて頂きました。
アルトワークスもスイフトスポーツの走りの楽しさは誰もが認めるところ。
サイズやインテリアなどは軽自動車なので差がでるのは仕方のないところ。
スイフトスポーツも色々と文句を付けたい部分もありますが、価格に対するスペックの圧倒的なバリュー感はとても魅力的です。
アルトワークスは、外観の全体的なデザイン、要するにかっこ悪いんですね。
また、MT車の内装のAGSの空洞部分がどうしても気になります。
外観が好みの仕上がりだったら、スイフトスポーツとアルトワークスどちらが良いか本気で悩んだかも知れませんね。
今回はスイフトスポーツに軍配があがるようです。さすがお兄さん格といったところでしょうか。
スイフトスポーツを値引き金額より更に50万円安く買う方法
「スイフトスポーツに乗りたい、でも予算オーバーだ…」
「カスタム費用をどうやって捻出しよう…」
「値引きで安く買いたい…」
「ディーラーを回るのは面倒…」
「新車をお得に最安値で手に入れたい…」
「ディーラーの売り込みがイヤ…」
など、スイフトスポーツの購入を
検討しているけど
どうやったら簡単に最安値で
新車を購入できるのだろうと
思っている方も多いかも知れません。
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それに金銭的にも新車の購入は
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