スイフトスポーツとフィットRSを徹底比較!!
スイフトスポーツ(ZC33S)とライバルとして名高いフィットの高性能モデル、フィットRSをエンジンスペックや安全装備など気になる部分を比較検証してみましょう。
ホンダの人気コンパクトカーフィットのスポーツタイプにして、MTのトランスミッションを選ぶことが出来るフィットRS。
また、RSといえば、昔からホンダのフラッグシップモデルに冠されていた「ロードセリンング」の略語。
そのRSを名乗るフィットRSへの期待は否が応でも高まるというものです。
一方のスイフトスポーツは、欧州を中心に海外でも非常に評価が高く、国産ホットハッチの大本命と言って良いでしょう。
また、NA中心の国産コンパクト市場でターボ車はこのスイスポのみ。
比較する意味でも面白いこの2車種、スイフトスポーツとフィットRSはそのような特性を持っているのでしょうか?
早速見てみる事にしましょう。
スイフトスポーツVSフィットRS スペック一覧
スイフトスポーツの主なスペックを見てみましょう。
スイフトスポーツ(ZC33S) エンジン:1.4L 直列4気筒 直噴DOHCターボ
最高出力:103kW (140PS) /5,500rpm
最大トルク:230Nm (23.4kgm)/2,500-3,500rpm
車輌重量:970kg(MT車)
トランスミッション:6速MT、6速AT(パドルシフト付き)
採用ダンパー:モンロー
0-100km/hタイム:6.90秒
次に、フィットRSの主なスペックです。
フィットRS
エンジン:1.5L直噴DOHC i-VTEC
最高出力:97kW (132PS) /6,600rpm
最大トルク:155Nm (15.8kgm)/4,600rpm
車両重量:1,070kg
トランスミッション:6速MT、CVT(7スピードモード+パドルシフト付)
0-100km/hタイム:9.00秒
数値だけを見るとフィットRSは非力な感じですが、クルマは数値だけで判断するものではありません。
VTECのエンジンフィールも気になるところです。
スイフトスポーツVSフィットRS エンジンなど主要性能比較
続いては、エンジンや足回りなど数値だけではないインプレッションもお伝えしたいと思います。
スイスポVSフィットRS エンジン比較
スイフトスポーツは1.4Lと排気量は小さ目ですが、ターボが搭載されています。
ドッカンとターボが効く昔ながらのターボというより、今風のリニアなダウンサイジングターボに近いフィーリングです。
特筆すべき点は低回転域から湧いてくる力強いトルク、とにかくパワフルなエンジンです。
最大トルクだけみると2.0LクラスのNAエンジン以上のパワーを持っています。
トヨタ86より上だと言えばお分かり頂けるかと思います。
しかし、レッドゾーンは6,500回転、実際に使える回転域は6,000回転付近までです。
ここら辺りも最近のダウンサイジングターボに近い特性です。
もう少し高回転域までパワーが絞りだせたら最高に楽しいのになという印象。
贅沢な悩みなんでしょうけどね。
対するフィットRSは、1.5Lの自然吸気エンジン。
ホンダご自慢のVTEC(可変バルブタイミング・リフト機構)を採用しています。
低回転から高回転まで気持ちの良い回転フィールと高いトルクが持ち味で、”ホンダサウンド”と呼ばれるかん高いエンジン音が特徴です。
このエンジン、実はフィットの中でもRS専用のエンジンという訳ではありません。
通常の1.5Lガソリンモデルの「15XL」と同じエンジンです。
良いエンジンであれば別に何でも良いのでしょうが、RSを冠しているだけに特別なエンジンを期待したいところ。
特別感の無さは個人的にとてもガッカリしてしまうところです。
しかし、15XLには無い6速MTと組み合わされると、ポテンシャルが遺憾なく発揮されるのも事実です。
スイフトスポーツのターボエンジン、フィットRSのVTECエンジンどちらも、弱点が無い訳ではありませんが、それぞれ楽しい特徴を持った良いエンジンであることは間違いありません。
スイスポVSフィットRS シャシー比較
フィットRSの足回りは良くいえば乗り心地重視、悪く言えば柔らか過ぎといった印象。
通常のフィットと差別化が図られ専用のチューニングとはなっていますが物足りなさを感じます。
もう少し硬めでも、より軽快なハンドリングを楽しめる方向性だったら良かったのでは?と思ってしまいます。
スイフトスポーツの足回りは、硬いのですが硬すぎない、粘り強さ、腰の強さを感じます。
クスコ製のダンパーを採用し、試行錯誤を重ねた結果、乗り心地と走行性能を絶妙に両立させたセッティングとなっています。
スイフトスポーツもフィットRSも、運動性能を大きく左右するシャシー剛性アップのために様々な工夫が施されています。
スイフトスポーツは、970kgという超軽量ボディと高剛性を高い次元で両立。
スイフトスポーツは、新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用。スズキ自慢の軽量化と高剛性の両立はこの技術により成り立っています。
「走る、曲がる、止まる」を高めた軽量高剛性の新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」
素材やスポット溶接の増し打ちなど、出来るだけの手段を惜しみなく投入。
970kgの車量重量ですよ、軽自動車に1.4Lターボエンジンを積んだクルマを想像してみて下さい。
それは速いはずですよ。
一方のフィットRSも、元々高い剛性を誇るシャシーに、パフォーマンスロッドを追加。更なる剛性アップを図っています。
車重もスイスポよりは重たいですが、1,070kgという軽量ボディを実現!!
VTECのハイチューンエンジンとの組み合わせは、こちらも乗って楽しくないはずは有りません。
スイスポVSフィットRS トランスミッション比較
スイフトスポーツは、6速MTと6速AT(パドルシフト付)から選択が可能。
まあまあのショートストロークと剛性感で気持ちの良いシフトチェンジが可能。
不満が無い訳ではないですが及第点レベル。
まあ6速MTによるクルマを操る楽しさは何ものにも代えられないですけどね。
また、6速MT以上に評判が高いのが6速AT車。
スイスポのトルクフルなエンジンと相性が抜群なのです。
更にパドルシフトによるマニュアル走行が可能なこともプラスポイント。
車重はMT車より20kg増えますがそれを補うメリットがあると言えます。
実際に購入する時、6速MT一択と思っていたのですが、以外と悩んでしまう方も多いかも知れませんね。
一方のフィットRSは、6速MTとCVT(7スピードモード+パドルシフト付)が選べます。
シフトストロークは長めで、剛性感も普通。
フィーリングにおいてはスイフトスポーツが少し上でしょうか。
しかし、何よりも6速MTを選択できる喜びを噛みしめたい!?
スイフトスポーツVSフィットRS 大きさ・サイズ比較
スイフトスポーツとフィットRSのボディ、室内、タイヤなどのサイズ比較をしてみましょう。
スイフトスポーツの車体・室内サイズ
車体:全長3,890mm、全幅1,735mm、全高1,500mm
室内:室内長1,910mm、室内幅1,425mm、室内高1,225mm
フィットRSの車体・室内サイズ
車体:全長 4,045mm、全幅 1,695mm、全高 1,525mm
室内:室内長1,935mm、室内幅1,450mm、室内高1,280mm
スイフトスポーツは3ナンバーサイズとなったため横幅はフィットRSより大きめ。
その他は室内サイズも含めフィットRSの方が一回り大きくゆったり感があります。
特に室内幅はクラス最高レベルのゆとりを持っています。
スイフトスポーツの純正タイヤサイズは、コンパクトカーサイズでは迫力の17インチを履いています。
スイフトスポーツのタイヤサイズは195/45R17
一方のフィットRSのタイヤサイズは16インチ。
このクラスでは16インチでも十分に大きいサイズ。
フィットRSのタイヤサイズは185/55R16
フィットRSはスイスポと比べ、やや乗り心地や燃費を考慮したかな?と思われるタイヤサイズとなっています。
フィットRSの純正アルミホイルはデザイン的にかっこいい仕上がり。
スイスポのアルミホイールはSUVチックで個人的にはあまり好みではありません。
スイフトスポーツVSフィットRS 燃費比較
次は、スイフトスポーツとフィットRSのカタログ燃費と実燃費を比較してみましょう。
スイフトスポーツの燃費はカタログ値によると16.4km/L(MT車、JC08モード)。
実際のオーナーさんが満タン法や燃費計の数値を総合してみると実燃費は、13~14km/Lというところでしょうか。
一方の、フィットRSのカタログ値は19.2km/L(MT車、JC08モード)。
スイスポと同様に口コミによる実燃費は15~16kmと燃費が良いクルマだという事が分かります。
ターボ車にしてはスイスポも燃費は良好ですが、ハイオク仕様なのがコスト的に痛いところ。
フィットRSはレギュラー仕様なので、フィットRSの方がお財布に優しいと言えますね。
スイフトスポーツVSフィットRS 乗り心地比較
フィットRSの乗り心地は良いと言えます。
反面、攻めた走りをした場合は、柔らかすぎて物足りない中途半端な足となっています。
良く言えば硬すぎず、しなやかで万人受けするセッティングです。
RS専用の足回りチューンを施してあるとのことですが、正直15XLとあまり違いがわかりません。
RSを冠したフィット、もう少し走操る楽しさに特化しても良かったのでは?と思わずにはいられません。
スイフトスポーツの乗り心地は、フィットRSより少し硬め。
ガチガチではなく、腰があり粘りのあるセッティングになっています。
同乗者を不快にはさせない程度の乗り心地は持ち合わせています。
フィットRSもスイフトもカタログモデルなので、乗り心地にも配慮し走行性能とのバランスを取った形。
不満ンな場合は、豊富にリリースされているカスタマイズパーツで自分好みに仕上げるのも楽しいかも知れません。
シートは両車共にセミバケットシートを採用。
スイフトスポーツもフィットRSも、クッションも厚く座り心地は良好。
安心感もサポート性も申し分なく長時間の運転でも疲れません。
スイフトスポーツVSフィットRS 安全装備比較
スイフトスポーツは”セーフティパッケージ”をオプション装着可能です。
さらに別途、全方位モニターもオプションで追加する事も可能です。 衝突安全性能評価において、「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」搭載車が最高ランクの評価となる「ファイブスター賞」を受賞。 更に、予防安全性能評価においても、「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」および「全方位モニター」搭載車が、2017年度最高ランクの評価となる「ASV++」を獲得。
一方のフィットRSは、安全運転支援システム「Honda SENSING」をオプション装着可能。
また、フィットRSも「Honda SENSING」と「Honda インターナビ」装着車は、予防安全性能評価において最高ランクの「ASV++」を獲得しています。
安全装備に関しては、質量ともにほぼ互角と言えます。
スイフトスポーツVSフィットRS インテリア比較
いつも目にすることになる愛車のインテリア。出来れば質感の高いものだと嬉しいですよね。
スイフトスポーツから見てみましょう。
挿し色の赤は一見派手に見えますが、色調は控えめで落ち着いた印象。
この価格帯のクルマでは上出来と言える質感です。
シルバーとレッドに色分けされたスピードメーターとタコメーター。
2色のコンストラストがさりげなくスポーツタイプのクルマだと実感させてくれます。
260kmまで刻まれたスピードメーターはご愛嬌!?
マルチインフォメーションディスプレイも実用性は疑問ですが、気分の盛り上げに一役買ってくれます。
続いてはフィットRSの内装をチェックしてみましょう。
ところどころにとり入れたオレンジのアクセントが、通常のフィットとの違いを自己主張しています。
こちらも落ち着いた色調なの派手さは感じません。
シートのサイドの部分にもオレンジを配し統一感を出しています。
さすがフィットの上級モデル、質感も立派なものです。
スイスポもフィットRSも赤やオレンジの挿し色が好みの分かれ道。
シンプルに黒だけで仕上げて欲しかったなんて声も多いのも事実です。
スイフトスポーツVフィットRS 価格比較
スイフトスポーツはバリューが高いと噂のクルマです。フィットRSはどうでしょう?
実際に価格を見てみましょう。
6速MT車は1,870,000円(消費税込み)!!
セーフティパッケージ装着車で1,958,000円(消費税込み)。
フィットRSの6速MT車は2,017,400円。
Honda SENSING装着車は2,088,900円。
スイスポとフィットRSの価格差は約9万円。
スイスポもですが、フィットRSもバリューの高いクルマだと言えそうです。
スイフトスポーツVSフィットRS チャート&まとめ
最後に、スイフトスポーツとフィットRSを10項目に分けて100点満点で採点してみたいと思います。
私の独断と偏見による採点なのでノークレームでお願い出来れば幸いです。
78/100点 | 75/100点 | |
比較カテゴリー | スイフトスポーツ | フィットRS |
価格 | 10 | 9 |
大きさ・サイズ | 7 | 8 |
スペック | 9 | 7 |
燃費 | 7 | 9 |
足回り | 7 | 5 |
インテリア | 8 | 7 |
エクステリア | 6 | 7 |
安全性 | 8 | 8 |
乗り心地 | 7 | 8 |
楽しさ | 9 | 7 |
スイフトスポーツ78点、フィットRS75点という結果になりました。
クルマとしての完成度はフィットRSの法が高いかも知れませんが、楽しさという部分でスイフトスポーツが大きく上回っているのかなという感想です。
クルマに何を求めるのか、快適性やバランス、それとも走りなのか?その人の求めるものによって大きく評点が変わると実感させられる比較・対決だったと思います。
スイフトスポーツを値引き金額より更に50万円安く買う方法
「スイフトスポーツに乗りたい、でも予算オーバーだ…」
「カスタム費用をどうやって捻出しよう…」
「値引きで安く買いたい…」
「ディーラーを回るのは面倒…」
「新車をお得に最安値で手に入れたい…」
「ディーラーの売り込みがイヤ…」
など、スイフトスポーツの購入を
検討しているけど
どうやったら簡単に最安値で
新車を購入できるのだろうと
思っている方も多いかも知れません。
家族や友人に車に詳しい人は
見当たらないし、
それに金銭的にも新車の購入は
厳しいかも・・・。
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