新型スイフトスポーツ(ZC33S)に4WDモデルの追加、発売の可能性は?4WD化のメリットやデメリットは?
2017年9月に発売された新型スイフトスポーツですが、2019年9月現在4WDモデルは存在していません。
兄弟車のスイフトRSなどには発売時より4WD車が設定されているだけに、スイフトスポーツにも追加して欲しいと思われる方も多いことでしょう。
画像はイメージです
スポーツタイプにおける4WD仕様車は、なぜ走りにおいて優位とされているのでしょうか?
また、4WDの追加の可能性、実現するとしたらいつ頃の発売になるのでしょうか?
スイフトスポーツの4WD化のメリット、デメリットについても考察してみたいと思います。
スイフトスポーツに4WD車が熱望される理由
昔のフルタイム4WD車は走破性はあっても曲がらないというのが定説でした。
しかし高性能の電子制御式4WD車の登場により、良く曲がる上に、最適なトラクションコントロールを自動的に行ってくれるという、
スポーツカーにとってリーサルウェポン的な存在になったと言っても過言ではないでしょう。
R32スカイラインGT-Rに採用されたATTESA E-TS(電子制御トルクスプリット四輪駆動システム)をはじめ、
ランエボやインプレッサに搭載されたS-AWC(車両運動統合制御システム)やアクティブトルクスプリットAWDなど先進の4WDシステムの恩恵は非常に大きなものです。
また、スイフトスポーツは、WRCと同じ舞台で開催される、排気量1600cc限定で行われるJWRC(ジュニア世界エラリー選手権)で先代(ZC32S)まで大活躍していた経緯があります。
WRCと言えば4WD車が活躍するイメージなのですが、実はスイフトスポーツが参戦していたJWRCのSuper1600はレギュレーション上、FF車限定のカテゴリーなのです。
私はてっきり、FFのスイスポをベースにした4WD仕様車だと思っていました。
そんな訳もあり「4WD最強」というイメージが一人歩きしている部分もあるようです。
もちろんイメージではなく最近の4WD車は走りのステージアップに有効なのも事実です。
後に詳しく書きますが、4WD化にはメリットもあればデメリットもあります。
もし4WD車がラインナップされたとしても、すぐに飛びつかず良く吟味する必要は有りそうです。
スイフトスポーツ4WD追加の噂
ベストカーによる「スイフトスポーツ エボリューション」予想図
前項のような背景もあり、走りを追求したいコアなスイフトスポーツファンの間では、前々から4WDモデルの追加が熱望されています。
そんな折り、自動車情報誌のベストカーが「スイフトスポーツ エボリューション」を開発中なんてスクープ記事を掲載しました。
その記事には、「スイフトスポーツ エボリューション」の予想スペックも載っていたのですが、4WDという言葉は一切出て来ていません。
しかし、エボリューション⇒ランエボ⇒4WDという図式で「遂にスイスポに4WD車が登場か?」と思われた方も多かったようです。
スイフトスポーツエボリューション2020年発売?スペック予測
残念ですが2020年に入った現在まで、スイフトスポーツに4WD仕様車がラインナップに加わるという情報は全くないのが現状です。
スイフトスポーツ4WD化のメリット
スイフトスポーツの4WD車がリリースされた場合、従来の2WD車と比較して、どのようなメリットが得られるのでしょうか?
下記2点が4WD化のメリットとして挙げられます。
- トラクションの向上
- コーナーリングスピードの向上
トラクションが向上すると、急加速時のホイールスピンを防ぎエンジンパワーを有効に路面に伝える事が可能になります。
トラクションがかからないと、いくら大きなパワーを発生させるエンジンを積んだクルマでも、宝の持ち腐れとなります。
スイフトスポーツは1速や2速で強く踏み込むと、簡単にホイルスピンをおこします。
スイフトスポーツに4WD車登場が熱望される理由はここにもあるようです。
また最近のスポーツ走行向けの電子制御式4WDシステムは、コーナリング中のアンダーステアやオーバーステア傾向を抑制、狙ったラインどりでコーナーリング、コーナーを素早く駆け抜ける事を可能にします。
スズキも、エスクードなどに搭載している「ALLGRIP(オールグリップ)」という先進の電子制御4WDシステムを持っています。
スイフトスポーツに先進4WD「ALLGRIP(オールグリップ)」が採用されたらと想像するとワクワクしてしまいますね。
スズキの先進4WD技術オールグリップ
※画像はエスクード
ここで参考に、スズキの先進4WD技術「オールグリップ」について少し説明しておきましょう。
スズキの「オールグリップ」は、既にエスクードとSX S-CROSSに「オールグリップ」採用されている実績のある4WDシステムです。
「ALLGRIP(オールグリップ)」とは?
「ALLGRIP(オールグリップ)」は「電子制御4WDシステム」「4モード走行切替機能」「車両運動協調制御システム」の3つのテクノロジーからなる、スズキ独自の四輪制御システム。
優れた走破性と走行安定性を発揮することで、ドライバーにさらなる走りの楽しさと安心感を提供します。
先進の電子制御4WDシステム
車両の走行状態をアクセルセンサー・操舵角センサー・車速センサーなど、各種センサーからの情報をもとにトータルに監視。
挙動変化を予測し、車両が不安定になる前に対処するフィードフォワード制御を行なうことで 優れた走行性能を実現しています。
車両運動協調制御システム
4WD制御と電動パワーステアリングを協調制御。前後輪への最適なトルク配分とハンドル操舵トルクアシストにより、コーナリング中のアンダーステア傾向やオーバーステア傾向(車両横滑り傾向)を抑制して運転操作をアシストします。
それでもスリップや横滑りが発生した場合にはESPが作動して走行安定性を確保します。
選べる4つのドライビングモード
さまざまな走行状況で最大限の走行安定性を引き出せるよう「AUTO」「SPORT」「SNOW」「LOCK」の4つのドライビングモードを設定。ドライバーの意志で自由に選べます。
「AUTO」
燃費を重視して通常は2WDで走行するエコモード。
タイヤのスリップを検知すると自動的に4WDへと切り替わり、タイヤのスリップが収まると2WDに戻ります。突然の雨など天候が急変した時も安心です。
「SPORT」
積極的に4WDを使って、直進加速やコーナリングの旋回性を高めるモード。
エンジンは、同じアクセルペダルの踏み込みでも回転数を高めにキープすることで、より力強いトルクを発揮しパワフルな走りを実現。
さらに、トラクションコントロールの介入を制御することにより、ドライバーの意志に応えるリニアな走りを楽しめます。
「SNOW」
雪道やアイスバーンなどの走行に適した、グリップ力重視モード。
トラクションコントロールによって、不必要なタイヤの空転を抑え、走行状況に応じて後輪へのトルク配分を変化させ、走行安定性を向上させます。
「LOCK」
ぬかるみや雪でスタックした時の緊急脱出をサポートするLOCKモード。
空転している車輪にブレーキをかけ、空転していないタイヤに最大限のトルクを配分。
駆動輪を直結に近い状態で固定し、前後輪へ最大限の駆動力を伝え、脱出をサポートします。
SPORTモードはまさにスイフトスポーツにピッタリ。このモードとOFFモードだけあれば良さそうです。
エスクードとスイスポは同じ1.4L直噴ターボエンジンを搭載しています。4WDシステムも無理なく移植できそう!?
スイフトスポーツ4WD化のデメリット
次にスイフトスポーツの4WD車がリリースされた場合、従来の2WD車と比較して、どのようなデメリットが考えられるのでしょうか?
考えられる4WD化のデメリットは下記の4点となります。
- 車両重量が増える
- 価格が高くなる
- 燃費が悪くなる
- 車体サイズが大きくなる
車両重量増
車両重量が60~90kg重くなると予測されます。
スイフトハイブリッドRSの2WDと4WDの重量差は60kg。(機械式)
同じコンパクトカーのデミオの2WDと4WDの重量差は90kg。(電子制御式 i-ACTIV AWD)
スイフトスポーツに搭載されるとしたら、電子制御式4WDシステム「オールグリップ」になると予測できます。
一般的に機械式より電子式の方が重量が重くなります。デミオと同程度の90kgは重量が増えそうです。
価格高
価格の面でも、15万~20万円高くなると予測されます。
スイフトハイブリッドRSの2WDと4WDの価格差は約15万円。(機械式)
デミオの2WDと4WDの価格差は約20万円。(電子制御式 i-ACTIV AWD)
こちらもプラス20万円は覚悟しておくべきでしょう。
燃費悪
燃費も1.8~2km/L悪化すると予測します。
スイフトハイブリッドRSの2WDと4WDのカタログ値の燃費差は2km/L。(JC08モード)
デミオの2WDと4WDの燃費差はは1.8km/L。(WLTCモード)
もともとスイフトスポーツの燃費は16.2km/L(MT車)と余り良いとは言えません。
燃費で2km/Lダウンは結構痛いですね。
室内サイズ大
車体サイズ、中でも全高が25mmほど高くなると予測されます。
スイフトハイブリッドRSもデミオも全長、全幅は変わらないのですが全高は25mm高くなっています。
4WDユニットを組み入れるため高くなるようです。
スタイルを若干ですが損ねてしまうことになります。
スイフト ハイブリッドRS 4WDの評価
スイフト ハイブリッドRS
通常のスイフトには、元々4WDの設定があるグレードがいくつかあります。
その中で一番の売れ筋はスイフト ハイブリッドRSというグレードです。
参考までに、このハイブリッドRSの4WDの仕組みや特徴ついてまとめてみましょう。
スイフトは、日常の足としての使い易さや、エコを追求したコンパクトカーです。
スイフト ハイブリッドRSはスイフトのコンセプトを一番忠実に具現化したモデルと言えます。
そんなハイブリッドRSに搭載される4WDシステムは、ビスカスカップリングを用いたパッシブオンデマンド式を採用しています。
簡単に言うと、前輪がスリップした時、自動的に四輪駆動に切り替わるというもの。
電子制御ではなく、機械式の制御なので、シンプルな構造や軽量、低コストが売りです。
軽自動車やコンパクトカーの4WDはほとんどがこの方式を採用しています。
「生活四駆」だとか「なんちゃって四駆」なんて呼ばれることも有り、雪が多い寒冷地向けと割り切った4WDだと考えて良いようです。
その証拠にスイフトの4WD車には、運転席のみならず助手席にもシートヒーターが標準装備。
また、ヒーテッドドアミラーも装備されています。寒冷地での使用を前提とした4輪駆動だという事がわかります。
スイフトスポーツに搭載が期待される4WDシステムとは、役割や性能のレベルが全く違う事が分かります。
スイフトスポーツ4WD実現の可能性
画像はイメージです
4WD仕様登場の可能性があるとしたら、マイナーチェンジ(2019年春?)もしくは、噂されるエボリューションモデルでの採用になるでしょう。
又はフルモデルチェンジする時、新型(ZC34S?)には4WDが採用される可能性も有ります。
いずれにしても、私は実現の可能性はかなり低いと思っています。
4WD化のメリットとデメリットを比較すると、スイフトスポーツにとっては、あまりにもデメリットが大きいように感じるからです。
価格アップや燃費の悪化などコスト面でのデメリットも大きいですが、車重が90kgも増加するとなるとスイフトスポーツにとっては致命的。
970kgという超軽量ボディがスイスポの最大のセールスポイント、折角の持ち味をスポイルさせてまで4WD化する必要があるのか疑問です。
スイスポの弱点としてLSDが装備されていないことを挙げられることが多いのですが、4WDよりよっぽどLSD装着車の方が現実的で嬉しいかも!?
コスパも4WD化よりも良さそうですし、社外LSDを後付けするのも有りかも知れません。
LSDを標準装備した「スイフトスポーツ ワークス」の発売の噂もあるようですしね。
スイフトスポーツワークス・ロードスター仕様が発売?(ZC33S)
2WDでも楽しく軽快に走る、完成度が高いスイフトスポーツ、「このままで良いよ」というのが私の本音です。
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